【世界難民の日に寄せて】調査報告書「日本で暮らす難民・難民申請者の質的調査-生きづらさを超えて−」を公開しました!

6月20日は国連が定める「世界難民の日」です。
2000年の決議から21年、難民を取り巻く世界の情勢は変化し続けています。
国連(UNHCR)から発表された報告書によると、紛争や迫害などにより故郷を追われた人の人数は、2020年の1年間で8,240万人に及びます。パンデミック下にもかかわらず、国境を越えて移動せざるを得ない人々の数は増え続けています。

2021年は、ここ日本でも様々な動きがありました。
出入国管理法の改定案をめぐる議論や、ミャンマーでのクーデターとそれに伴う日本での在留を認める措置など、難民の受け入れや人権に光が当てられました。一方で、日本で暮らす「難民」たちの日々の生活については、まだあまり知られていません。

この調査報告書は、2018年度事業として作成されたものです。
すでに3年が経過していますが、彼ら彼女ら、そして似た立場におかれた「難民」たちの状況が好転したとはいえないのが実情です。昨今の情勢を見るにつけ、ここに記された彼ら彼女らの想いは色褪せることはないのだと思い知らされます。

そこで、インタビューに応じてくださった皆さんの了承を得た上で、本報告書を広く公開することにしました。ここ日本で、厳しい状況におかれながらも社会を責めることなく、前を向き、強く生きようとする生の声が収められています。
コロナ禍が長期化し、閉塞感の漂う昨今、彼ら彼女らの姿は、私たちに一つの生き方を示唆してくれるかもしれません。

調査報告書としては荒削りな部分もありますが、ご一読いただけますと幸いです。
※インタビュー結果は、第2章10ページからです。

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