外務大臣 川口順子
(代読 外務大臣官房審議官 森元 誠二)
「社会福祉法人日本国際社会事業団50周年記念式典」に際し、川口順子外務大臣よりのご挨拶を代読させていただきます。
本日ここに、「社会福祉法人日本国際社会事業団50周年記念式典」が開催されるに当たり、心からお祝い申し上げます。世界経済・国際社会のグローバリゼーションの急速な進展に伴い、世界は、貧困、環境破壊、国際組織犯罪、感染症等、国境を越えた、いわゆる地球的規模での対応が求められる新しい問題に直面
しています。
貴事業団は1952年の設立以来、国際養子縁組、家族との再会援助等の国際的児童家庭相談、国際結婚に関するカウンセリング、インドシナ難民の社会適応促進、難民及び難民認定申請者への相談援助、国際社会ソーシャルワーカーの人材育成といった目標を高く掲げ、日々献身的なご努力を傾けて来られました。わが国が国際社会から強く求められている人道分野での貢献を具体的な形で実行され、その活動がわが国、国内のみならず広く国際社会でも認知されてきたという貴事業団の50年間の歩みを、わが国の人道支援の歴史に重要かつ着実な足跡を記したものとして高く評価しております。
とりわけ難民問題は、21世紀を迎えた世界にとっても、深刻かつ複雑な問題であり続けています。そして、その解決のために、わが国のより一層の努力、持続的な対応が必要とされています。現在も、アンゴラ、スーダン、アフガニスタンを始めとして、世界各地で多くの人々が厳しい生活状況に置かれています。日本政府としましても、関係国及び国際機関等と協力、協調しつつ、難民として厳しい状況に置かれている方々の一日も早い帰還、普通
の生活への復帰に向け努力を続けていく考えです。
貴事業団が設立50周年を迎えるにあたり、日本政府としましても、人道支援分野で国際社会に一層貢献していくべく、難民問題解決に向けた貴事業団との協力関係をこれからも続けていくとともに、その関係を強化していくことについて、その思いを一層新たにしております。
私の挨拶を締めくくるにあたり、ここに社会福祉法人日本国際社会事業団の事業のためにご尽力されている衛藤征士郎理事長ほか同事業団職員の皆様に対し、まず心から感謝の意を表したいと思います。さらに、同事業団の活動に対し、常日頃から貴重なご協力をいただいているUNHCR,厚生労働省及びその他すべての関係者の皆様方に対しても、心から感謝申し上げます。

