ISSJ50周年記念式典
厚生労働大臣挨拶
厚生労働大臣 坂口力
ただ今ご紹介いただきました厚生労働大臣の坂口力でございます。社会福祉法人日本国際社会事業団50周年記念式典の開催に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。
社会福祉法人日本国際社会事業団がその前身である日米孤児救済合同委員会として昭和27年に発足されて以来、本年記念すべき50周年を迎えられましたことに、心からお慶びを申し上げます。
日本国際社会事業団は、福祉や人権の問題を抱えている子ども達の福祉援助を行う機関として、これまで国際養子縁組の援助や、国境を越えた相談援助等に取り組んでこられました。さらに最近においては難民や難民認定申請者への相談援助、国際的に活躍できるソーシャルワーカーの育成などにも取り組まれております。衛藤理事長をはじめ、日本国際社会事業団の皆様方が、様々な問題を抱えている方々のため、これらの活動に日々ご尽力されてこられましたことに、深く敬意を表する次第です。
現在、我国は国際化が進み、外国との人的交流も飛躍的に増大し、それに伴う国際結婚や、移民、難民の増加などにより、子どもを巡る問題も多様化、国際化しております。こうしたなか、日本国際社会事業団の国際的活動は、社会福祉の増進、発展に大きく貢献するものであり、今後ますますその重要性は高まるものと考えております。
さて児童福祉行政をめぐっては、近年の急速な少子化の進展に対処していくことが重要な課題となっております。厚生労働省は、昨近の少子化の流れを変えるため、今月20日に、従来の少子化対策に加えて講ずべきもう一段の対策として「少子化対策プラスワン」を取りまとめたところです。
これまでの取り組みは、子育てと仕事の両立支援の観点から特に保育に関する施策を中心としておりましたが、「少子化対策プラスワン」は、さらに、男性を含めた働き方の見直し、地域における子育て支援、社会保障における次世代支援、若い世代の自立支援などにも重点をおいて社会全体で取り組もうというものであります。
少子化対策を勧める際に留意しなければならないことの一つは、子どもにとっての幸せの視点で取り組んでいくことだと考えております。日本国際社会事業団は、「国境を越えて愛の手を」をモットーとして子どもの福祉援助に取り組んでおられると伺っております。子どもを愛おしむという視点に立つことは、子どもの施策を考えていく上でも常に心がけていかなければならないことだと痛感しております。
日本国際社会事業団におかれましては、創立50周年を期に更なる飛躍に向け、これまで築かれてきた業績を基礎として、今後ますます、わが国における国際的な社会福祉活動の拠点としてご発展されることを祈念する次第です。
また、日本国際社会事業団の皆様におかれましても、子ども達が健やかに成長できるよう、今後とも更なるご尽力を賜りますことをお願い申し上げます。
最後に、皆様方のますますのご健勝とご活躍をお祈りいたしまして、私のご挨拶といたします。
どうもありがとうございました。