理事長就任の挨拶
理事長 岩井 敏
このたび、日本国際社会事業団(ISSJ) の理事長に就任致しました岩井敏でございます。国際的な児童福祉、家庭福祉の向上に理事長として携ることの責任の重みを痛感しております。多くの皆様のご指導、ご支援を支えに、微力ではございますが力を尽くしてまいりたいと考えております。
ISSJとのかかわりは24年前に遡ります。1982年(昭和57年)に評議員に就任し、その後監事、理事、副理事長を努めさせていただきました。当初、まったく福祉とは異なる分野におりました私にとって、ISSJの活動はまことに地道ではありますが、ひとり一人の子どもの幸せを追求していく活動に新鮮な驚きと感動を覚えたのを記憶しております。そして、現在ジュネーブに本部、20カ国に支部、120カ国に通信員という国際的な強いネットワークを持つ民間の機関のISSJでしか果たすこと出来ない役割があることを確信しております。
わが国では、昨今急速な国際化が進み、福祉の問題も国際的な視点を持ったソーシャルワークで問題解決を図る必要性がますます高まっております。二国間にまたがる問題の解決というISSJの使命が改めて注目されるときであると考えられます。国際養子縁組をはじめとする国際的な家族・児童への相談援助、国内難民支援、カンボジアの子ども達への支援、ハーグ条約(1993年)の批准および実施に向けての活動、国際間の問題を解決できる人材の育成など専門性を生かした事業を行い、常に社会に貢献する団体として、これからも「国境を越えて愛の手を」さしのべてまいりたいと存じます。
ISSJは民間の団体であり、限られたわずかな資源、人材で活動しております。そのような中、活動が続けられますのも、各関係省庁、機関、団体のご理解、会員の皆様やボランティアの方々のお力添えがあってこそと感謝しております。今後も役・職員一同さらなる研鑚と努力を重ねてまいる所存でございますので、引き続き、皆様のご協力、ご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
常務理事就任の挨拶
常務理事 大森邦子
大槻弥栄子氏が母校の卒業生の会の理事長に立候補するために3月31日で常務理事を退任された後、常務理事代行として事務局長と兼務で勤めてまいりましたが、去る6月23日の役員会で正式に常務理事として働くようにとの要請がありましたので、この度常務理事に就任いたしました。
私は、昭和56年(1981年)にインドシナ難民の定住促進援助をするために、難民定住相談員となったのが、ISSJとの最初の関わりでした。難民定住相談員としての日々は、国際福祉について多くのことを学ぶ良い機会となりました。その後平成2年(1990年)に事務局長に就任し今日に至りました。
ISSJの仕事は、守られる術のない法の狭間にいる子どもやその家族等の救済です。例えば国際養子縁組を例に取りますと、実親の保護が受けられないという視点では厚生労働省の管轄です。しかし養子縁組法という視点からすると法務省、ところが外国籍の子どもや、海外に養子縁組目的で移民する子どもという視点では外務省が関係してきます。国内養子縁組も国際養子縁組も日本の政府機関が全く関わることなく、養子と養親の組み合わせが行われているのが日本の現状です。国内、国際を問わず養子縁組を児童の福祉制度の中にきちんと組み込まれている施設収容と同じレベルで、全て国の機関の承認のもとで、養親登録され、養子縁組のための託置が行われるようなシステム作りに向けて、政府に働きかけてまいりたいと思います。皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。