イラン難民への自立支援について
ISSJ映画会で造花を売るNさん現在も多くの国から日本に庇護を求めて来日する難民がいます。ISSJはUNHCRの委託事業で、難民や難民申請者への支援を行っています。
イスラム教をキリスト教に改宗をしたため母国で迫害を受けたイラン人夫婦は、昨年2月に来日、まもなく横浜入国管理局に収監されました。と同時に日本政府、UNHCRに難民申請をしました。その後横浜入管から茨城県牛久市の東日本入国管理センターに移されました。UNHCRは彼らの難民性が高いことを認め、ISSJに支援を委託しました。夫婦は別 の部屋に収監され、夫婦の会話を持つ機会がほとんどありませんでした。ISSJのソーシャルワーカーは夫婦同伴での面 会を申し入れ、カウンセリングを行うことができ彼らとの信頼関係が次第に出来てきました。面 会中に彼らが母国でアーティストとして創作活動をしていたことなど写真を見せてもらい夢を語ってもらい、その他の日はコレクトコールを受け支援をしてきました。しかし長引く収監に精神的も肉体的も疲れカウンセリング中は何度も繰り返す彼らの苦しみにワーカーも返す言葉を失う場面 がよくありましたが。しかし、彼ら夫婦は互いに助け合い励まし合ってきました。また、夫Kさんは体の痛み、妻のNさんは乳首の異常を訴え、ワーカーは適切な受診が行われるよう入管に働きかけました。
仮放免後もUNHCRから引き続き支援を委託され、ワーカーは病気の彼らを病院に連れて行き診察に同行しました。生活面 では当分の生活費は難民事業本部の支援を受けることができましたが充分ではなく物価の高い日本で生活にとても不安を持っていました。収監中、Nさんに広告紙で作った花瓶、花など見せてもらったことがあり、彼らが母国でアーティストとして活躍していたことから、ISSJチャリティー映画会での販売を提案しました。今回、Nさんは紙の造花を販売したいということで、事前に見本を作ってもらいましたが、日本人に受入れられ売れるかどうか心配でした。映画会の当日夫のKさんは体調が悪く参加できませんでしたが、Nさんと早朝から造花の花束を並べ準備をし、販売時間を待ちました。ワーカーは彼らの支援を訴えながら映画会に足を運んでくださる方々の注目を引こうと頑張りました。来場の方々の理解が得られ10束を完売することができました。このことはかれらの励みとなり勇気につながったと信じています。
また、ISSJは様々なネットワークを通して就職先を探し、彼らへの支援を呼びかけているところですが、日本の経済情勢のなか未だに就職先が見つかりません。仮放免であり外国人登録はできても“在留資格なし”を明記してあるため就職活動をしても断られ、今後の生活に大きな不安を抱えて生きていかなければなりません。そして日本政府の難民認定の決定を希望しています。ISSJは年2回のISSJのチャリティー映画会での販売の場を提供し、他の面 からも今後の彼らへの自立支援の継続を考えています。
ISS本部フランク会長来日
ISS本部のフランク会長はドイツ在住ですが、大学を退職、かつての日本の教え子達からもう一度講義を聴きたいと招聘されたのを機に、11月13日ISSJ事務所に来所されました。ISSJのソーシャルワーカーからフランク会長の専門であるヨーロッパの家族法について次々とした質問に、丁寧に答えていただきました。フランク会長はISSJの大変質の高いサービスをしていることを誇りに思うという言葉と同時に、スタッフの心のやさしさがクライエントにとって大切であると話され、今後も変わることなく良いサービスをしていくよう希望されました。スタッフと荒井副理事長も参加しての和やかな話し合いとなりました。
その後フランク会長と横浜国立大学の円谷教授、ISSJの荒井副理事長と大森事務局長で、今後のISSネットワークのあり方について話し合いました。ISSのケースは法律が関わる問題が多いため、今後も法律の関係者とのネットワークも大切にしながら、法と人道主義との兼ね合いを見ながらサービスをしていくことの大切さも改めて確認し合いました。
NTT東日本及び社員の会より
パソコンを寄贈される
ISSJのオフィスにNTT東日本及びNTT東日本グッド・ウィル・ウエーブの会(NTT東日本の社員の方々の会)からデスクトップパソコン8台、プリンター2台、それに伴うオフィス家具一式をご寄贈いただきました。以前は少ないパソコンをスタッフが交代で使用していましたが、 おかげで業務の大幅な効率化が図れました。NTT東日本と社員の皆様にISSJの活動をご理解いただき、大きなご支援をいただきましたことを心より感謝申し上げます。
フィリピン政府社会福祉開発省から
Ms. Rhoda F. Tap氏来日
11月27日にフィリピン政府社会福祉開発省(DSWD)のMs.Rhoda F. Tap氏はJAICAの社会福祉研修目的で来日され、日本に住むフィリピン国籍の子どもや女性の援助をしているISSJを表敬訪問されました。ソーシャルワーカーとフィリピンが関わる個別 のケースや無国籍状態にある子ども達の問題について話し合いをしました。当日幼い子どもを連れていると働けないので、子どもだけを祖父母のいるフィリピンに帰したいということで、実母が相談に来ていたので、子どもの福祉の観点からそうした援助についての是非を話し合いました。貧困という大きな問題を抱えるフィリピンでは海外で働く人からの送金は重要な資源であるため、複雑な判断を求められるということで意見の一致をみました。