新年のご挨拶

理事長 衛藤征士郎


新年明けましておめでとうございます。本年も皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。昨年中は、日本国際社会事業団 (ISSJ) に暖かいご協力、ご支援をいただきまして厚く御礼を申し上げます。

国連の『児童の権利に関する条約』は1994年に日本が、そして世界中多くの国々が批准しているにもかかわらず、残念ながら多くの子ども達が、まだまだ厳しい状況に置かれています。我々の常識では当たり前のように、子どもが生まれれば両親は名前をつけ、出生届をしますが、ユニセフの「統計で見る子どもの10年」によると、毎年世界で生まれる1億3200万人の子どもの5分の2以上が様々な理由で出生を登録されていません。その子ども達が教育や福祉の恩恵を受けるのは容易ではないのです。そして、このような出生届をされていない子どもが日本にも存在しているのが現状です。ISSJでは、この無国籍、外国籍、未就籍の子ども達の問題を近年取り上げてまいりましたが、今後も重要な問題の一つとして取り組んでまいりたいと考えております。

新たなる50年をスタートした昨年は、あらためて皆様からのご支援、ご理解の大きさを深く感じた一年でした。ISSJは民間の団体であり、限られたわずかな資源、人材で活動しているにもかかわらず、国際的な家族・児童福祉、難民の援助、カンボジアの子どもたち支援などを行うことが出来ますのも、各関係省庁、機関、団体のご理解、会員の皆様やボランティアの方々のお力と感謝しております。今後もグローバルな視点で「協働」、「ネットワーク」を念頭に、設立当初の信念、熱意を常に持ち続け、一人ひとりの命を尊重し、社会に貢献する事業団でありたいと考えております。

本年も役・職員一同さらなる研鑚と努力を重ねてまいる所存でございますので、これからも一層のご協力、資金援助を賜りますようよろしくお願い申し上げます。





常務理事 大槻弥栄子


2004年を迎え皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

1993年5月ハーグ条約が成立するにあたり日本政府も出席して成立致しました。国連の「児童の権利に関する条約」は日本も批准しましたが、しかし、未だハーグ条約を批准しておりません。

ハーグ条約は国際養子縁組において子どもの保護のために最小限の実質的な保障措置を国際協力によって実行するよう求めています。それゆえ条約に従ってなされる養子縁組が条約締結国で承認され、締結国相互において養子縁組を行う事になると、日本はその条約に入っておりませんので、子どもの保障の一つの道が閉ざされます。ISSJは厚生労働省認可の民間機関で国際養子縁組を行っている唯一の組織です。ハーグ条約を早く日本が批准し、国際的な信用を得ることが大事なことだと思います。今年はそれも含めて国際養子縁組の法制化を訴えて行きたいと思います。